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玄関口バックナンバー
[2001年7月] 
-2日-
いよいよ7月夏本番、京都は朝から好天の真夏日です。
私の写真、いつも暑苦しい顔ですみません、しばらくご辛抱下さい、退院してまもなくの顔なのです。
二月に胃ガンの手術を受け、胃袋を三分のに切除しました。
お陰様で、これでもだいぶんスリムになり、お腹もへこんですこぶる快調です。
それに、胃ガンのおかげで色んな事を実感としてまなぶことが出来ました。
本当に病気も仏様の計らいだと思いました。
日蓮聖人は「出る息は入る息を待たず、老いも若きも定め無き習いなり、臨終のことを習うて後に他事を習うべし」とおっしゃいましたが、本当にいつ死ぬか分からない身。
一日生きるために、多くの人やものにお世話になっているのですから、感謝の気持ちを忘れず、死を迎えるときまで、自分の仕事を通して恩返しをしていきたいと思っています。

-4日-
こんにちは、ようこそ日月光明舎へ。
またまたリンク先がふえました。北山本門寺さんです。
宝物の中に鉄砲曼荼羅(てっぽうまんだら)と呼ばれる日蓮聖人のご本尊があるそうです。
写真を拝見出来ないのが残念ですが、説明を読むだけでも、昔の人々の信仰が分かって勉強になります。
曼陀羅というのは、「まだら模様」などの「まだら」という言葉の語源ですが、法華経に説かれた宇宙の姿を文字に現されたのが、日蓮聖人の十界曼陀羅(じゅっかいまんだら)です。
その曼陀羅を徳川家康が借り受けて出陣したというのですから、面白い話が伝わっているのですね。

-5日-
こんにちは、ようこそ日月光明舎へ。
雑誌のフォーカスが廃刊になるそうですね。
20年前にこの雑誌が出たときは、結構斬新な体裁と編集で、写真で見せる、いわゆる読むところが少なく、電車の中で見るのに適していたことが人気を得たのでしょう。
その後、フライデーやフラッシュという、似たような雑誌が増えて、みんな同じような内容で、私は「のぞき趣味」的な本というイメージを持つようになりました。
現在は、テレビのワイドショーが、同じようなことをするようになり、雑誌が敗退したように思います。
これからは、雑誌に変わって、メールの時代になるのでしょう。
電車の中も雑誌や新聞よりも、メールを見て過ごす人が増えてくるにちがいない。
しかしメールの中味が、「のぞき趣味」にはならないでほしいものです。
メル友殺人事件などを聞くと、せっかくの優秀な機器が、低俗な機器になってしまうようで心配です。
日月光明舎も低俗にならないよう頑張りますので、皆様の優秀なご意見をお聞かせいただきたいと思います。

-6日-
こんにちは、お元気ですか。
猛暑が過ぎたと思ったら、今度は大雨、九州方面など被害地の皆様にお見舞い申し上げます。
京都は、夜になって肌寒さを感じる程で、涼しいそよ風が吹いて生き返る思いです。
法華経の中に、「眉間白毫の大光あまねく照したもう曼陀羅・曼殊沙華を雨らして 栴檀の香風 衆の心を悦可す この因縁をもって 地みな厳浄なり」という言葉が有りますが、今日の風は私には「栴檀の香風」に思え有り難い事です。

-10日-
こんにちは、お元気ですか。
このところ原稿書きに追われて、またまた不摂生な生活に舞い戻り状態です。
というのは、幸野豊一画伯がお書きになった日蓮聖人御一代記絵図40枚に文章を書き添えるように依頼されたからです。
9月に出版したいという希望なので、なんとしても7月中に原稿を完成させなければなりません。
日蓮聖人の一代記は、伝説と史実とが混在しているので、今回は絵図の関係で伝説に重点を置くことにしました。
こんなとき、作文のにがてな私は、断ればよかったのに、と後悔するのですが、一方で、いやいやそうじゃない、にがてなことに挑戦させていただける機会をあたえてもらったのだから感謝すべきだとも思うのです。
今は、わたしのような者にでも、依頼してくださる方がおられることに感謝しています。
人間に秘めた可能性は、無限大ですから、恐れずに何にでも勇気をもって挑戦しましょう。

-11日-
梅雨明け宣言はいつするのでしょう、今日も京都は夏日です。
ところで、自分の声や話し方をテープで聞くと、とても自分とは思えないものですね。
というのは、NTTの京都パスポートチャンネルのお寺さん情報を携帯電話で聞いたからです。
15日まで私の2分間説法が流れているので、自分が聞くのも変なものだと思いながらも、勇気を出して聞いてみました。
人に向かって話しているのではなく、マイクに向かって「二分以内でお願いします、ではどうぞ」と言われて話し出したのですが、緊張で堅くなるは声はうわずるは、全く話しにくいことこの上ない思いでした。
良い経験でしたが、もうこりごり。

-14日-
暑中お見舞い申し上げます。
体温を超す暑さの中でも、コンクリートの裏庭に、スズメが遊びに来ます。
スズメも一日三食なのか、食事時になると必ず窓辺にやってきて、餌を催促します。
餌と言っても、お菓子の残りや、冷やご飯ですが、今では20匹以上になり、餌も大変です。
鳩が三匹加わったので、人間の方が遠慮して、お菓子やご飯を残さなければなりません。
親鳥は人の気配だけで逃げ出すのに、小雀は恐れずに餌をついばみます。
餌箱を変えただけでも、親鳥は慎重に周りの様子をうかがい、なかなか近づきませんが、小雀は平気です。
親の慎重さと、子供の勇気、どちらも大切だけれど、今の私は小雀の勇気を見習いと思っています。

-19日-
猛暑お見舞い申し上げます。
京都では祇園祭の山鉾巡行が終わり、梅雨もあけて本格的な夏を迎えています。
祇園祭は結構長い行事で、現在もまだ祇園祭の最中で、24日まで続きます。
祇園御霊会が正式名称。昔京都に病気が流行ったとき、病気平癒のためにおこなわれたものです。
昔は病気の原因を、怨みをもって死んだ人の怨霊(おんりょう)が原因だと考えたのですね。
そこで怨霊を鎮めるために、怨霊(おんりょう)を御霊(ごりょう)と書き換えて、祭ったのが御霊会や御霊神社です。
死んだ人の霊がたたりをなす等の話は、夏にはもってこいの涼しくなる話のようですが、幽霊やお化けなど、夏の風物詩としてテレビなどで興味本位に話されるのは、亡くなった人にたいして失礼な気がします。
たたりをしたり、病気を起こしたりすると考えずに、素直に亡き人の冥福を祈り先祖に感謝する気持ちを持って欲しいものです。
関東では終わりましたが、京都はこれからがお盆です。海や山も楽しいでしょうがお墓参りやお寺参りも忘れずに。

-22日-
昨日市民大学が開催されました。
黒板代わりに、パソコンを使って、難しい仏教用語やインドの写真、お釈迦様の伝記絵などを、話の進行に合わせて、プロジェクターでスクリーンに映し出すという方法がとられました。
たとえば、菩提樹と言えば、菩提樹の木や葉っぱのアップがカラーで映し出され、聴衆も理解しやすいというものです。
オペレーターは、あらかじめデーターを入力しておかなければならないし、話に合わせて的確なデーターを映し出さなければならないので、準備も含めて大変だったと思います。  話をする方も、聴衆とスクリーンを交互に見ながら話さなければならないので、結構疲れましたがね。
今後は黒板がなくなる予感がしました、学校の授業もこういう方式になるでしょう。
私は新しいもの好きの古いもの捨てられない人間で、便利なものが有るとすぐ欲しくなるのですが使いこなせず、「便利なものが出来て不便な世の中になったなあ」と感じながら生活しています。

-25日-
暑中お見舞い申し上げます。
地球温暖化を実感するような猛暑が続き、外で仕事をする人は本当に大変でしょう。改めてお見舞い申し上げます。
京都の高校一年生が、グランドを走っていて熱中症で倒れたそうです。
若い人でも体力の限界を感じるのですから、無理をしなくて良い人は、なるべく家に居るのが得策のようです。
全国から暑中見舞いの葉書を頂戴するのですが、今日、中国の浙江省の張さんからメールの暑中見舞いをいただきました。
蓮の花の写真に日本語で「西湖の涼風を送ります」という文が添えてありました。
早速「西湖涼風 来乗蓮華 東国熱風 忽然飛散」と書いて返事を送りました。
暑さの中で清らかに咲く蓮華の花は、確かに涼しさを感じます。
リンク集の中の「妙福寺・華つれづれ」を開くと、7月の華ごよみに一天四海という蓮華の写真が掲載されています。珍しいハスの花です、是非ご覧下さい。
人の写真を利用して申し訳有りませんが、日月光明舎からの暑中見舞いに変えさせていただきます。

-29日-
今日は7月29日(日) ちょっと暑さがましになったような気がしますが、やっぱりアツイですが、皆様お元気ですか。
朝7時に選挙の投票に行って来ましたが、案外投票に来る人が少なかったように感じましたが、朝早すぎたからかなあ。
8時30分からは全日空ホテルで日蓮宗全国保育研修京都大会の晨朝法話を勤めてきました。 北海道から九州まで300人以上の保母さんたちのあつまりでした。 幼児教育の大切さが叫ばれている今日、この方たちの活躍は日本や世界にとって実に重要だと思います。本当は親の教育をしなければならないように思いますが、それもならず、今後の日本を担う子供たちの基本部分は、保育園や幼稚園によって培われる事になるように思います。 しかし、本当に大切なのは家庭教育であることに変わりは有りませんので、親の都合で子供たちに迷惑をかけることのないようにしてほしいものです。
テレビはもっぱら選挙のことばかり、21世紀の日本を左右する今世紀初の選挙だけに、興味津々ですが、小泉さんに期待する反面、だれがなろうとあまり変わらないんじゃないの?という今までの思いがよぎります。
そんな思いを吹き飛ばしてくれるような、良い政治、良い日本になってくれることを期待しています。

-31日-
きょうは僧風林(そうふうりん)の閉林式に出席しました。
僧風林というのは、毎年夏休みを利用して、お坊さんの卵を育てる一週間の教育機関です。
今年は小学校2年生から中学2年生までの14名が修行しました。
閉林式は、最初から最後まで14名の林生だけで法要(ほうよう)を営みます。
可愛い小僧さんだけの、とても立派な法要でした。
林生の多くはお寺の子供さんですが、在家の子供さんでも、お坊さんになるかならないかは別として、人生の一時期、こんな夏休みの過ごし方があっても良いのではないかなと思いました。
人生の目標を持てない若者が、享楽的なことにのみ時間を過ごし、それさえも満足できず、何をして良いのかわからない。という言葉を聞くと寂しくなります。
お坊さんの卵はインドでは沙弥(シャミ)と呼び、僧風林を沙弥校とも言いますが、たんなるお経や技術を学ぶのではなく、まさに僧風を学ぶところに意義があると思います。
僧風は風雅・風流・風情などの風で、お坊さん「らしさ」を教えるところが魅力です。
子供らしさ、学生らしさ・男らしさ・女らしさ・人間らしさなど、風を大切にしてきた日本が、戦後はアメリカ風を好み日本風を忘れつつある今日、風を見直し考え直すのに、僧風林は理想的だと感じました。

 
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