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| [2001年8月] |
| -6日- |
| 8月になると関西ではお盆の月、すこし早いのですが兼務している 京都府綾部市にある妙宗寺の棚経(たなぎょう)を済ませてきました。棚経というのは、お盆
に帰ってこられる先祖様の精霊(しょうりょう)をお迎えするために用意した精霊棚にお参り するので、棚経といいます。 16日には、送り火をともして、精霊をお見送りするため、 京都では「大」が2つと「妙」「法」「鳥居形」の五山送り火が行われます。 本当に先 祖様が、家へ帰ってきたり、出ていったりするわけではなく、いつも自分たちと共に居られ るのですが、生きている人と同じように考えて、食事を用意したり語りかけたりする、何百 年にも亘って伝えられ、守られてきた奥ゆかしい伝統行事ですので、今後も大切にしていき たいものだと思います。 伝統というのは、古くさい、面倒くさい、と言って取りやめる ことは実に簡単で、合理的にさえ思えますが、再び始めようとすると大変な努力が必要にな ります。 それは、伝統を語り継ぐ人が居なくなって、知っている人が居なくなるからで す。 それらを語り継ぐ役目が、長老と呼ばれる老人だったのですが、今は長老や老人さ え少なくなってしまったように思います。 歳さえ取れば老人になるわけではなく、若く ても長老が必要な時代であるとつくづく思います。 |
| -7日- |
| 「8月や 6日9日(むいかここのか) 15日」 誰が詠った句な のか、6日は広島に9日は長崎に原爆が落ち、そして15日は終戦記念日。 遠い昔 の事のようだけれど、人類が忘れてはならない日。 特に日本人は、この句だけでも 語り伝えて、覚えておいて欲しいと思います。 世界には未だに戦争状態の国があり ます。 日本には関係ないように思えますが、決してそうではないのです。 靖国 神社参拝が問題になっているのも、未だに戦争が解決していないからです。 かつて 戦争にかり出した人々に、靖国神社に祭られて軍神という神になるのだからと、おだて て戦地に赴かせた遺跡が靖国神社であり、戦争を引き起こした張本人たちが神として祭 られていることを、外国の人々は不審に思っているのです。 憲法で、国はどんな宗 教にも関わってはならないことになっています。靖国神社も神道という宗教団体の施設 なので、一国の総理大臣として参拝することに、疑問が出されているのです。 日本 のために戦争で死んでいった人々に感謝し、手を合わせることは、日本人として忘れて はならないことですが、それは靖国神社でなくても出来ることです。 宗教に関係の ない戦没者の慰霊の場所を千鳥が渕に国が作っておきながら、靖国神社を離れられない のは、やはり戦時中の忌まわしい記憶を思い起こさせる靖国神社の業といえるでしょう。 |
| -17日- |
| 京都では大文字の送り火が点灯されて、無事に今年も盂蘭盆が 終わりを迎えました。 今度は地蔵盆が始まります。 地蔵というのは、大地 の蔵ですから、地球を神格化したものです。 まるで蔵から物が出てくるように、 大地から次々に植物が芽を出し、人間を育ててくれるわけですから、大地は実にあ りがたいものです。 京都の地蔵盆は、子供たちのためのお盆行事で、各町内ご とにお地蔵さんをお祀りして、子供たちに供養のお菓子を振る舞います。 しか し、どの町内も少子化と、親との別居が増えて、子供よりも老人が多く、老人のた めの地蔵盆になりそうな気配です。 子供が被害に遭う事件が毎日のように新聞 報道されていますが、子供の成長を願う地蔵盆の行事は、そのような事件を防ぐ役 目もしていたのですが、戦後の核家族化によって、行事さえも忘れ去られようとし ている事を思うと、寂しい気持ちになります。 どんなものであれ、伝統行事は 大切に後世につたえていきたいものですね。 |
| -24日- |
| 台風一過、お変わりございませんか。 一気に水不足が 解消しましたが、その代償が大きすぎました。 被害を受けられた皆様に、心から お見舞い申し上げます。 人間が自然を破壊すると、自然が人工物を破壊するのか もしれませんね。 自然環境を守り、自然破壊を減らすことは大切なことですが、 原始時代に人間が道具を使うようになって以来、環境破壊をしてきたわけで、何をも って環境破壊というのかは難しいですね。 台風も環境を破壊するし、原爆も環境 を破壊するけれど、要するにリサイクルを不可能にするのが環境破壊なのでしょう。 今日の夕刊に、アメリカがABM条約(弾道弾迎撃ミサイル制限条約)から離脱し、 来年4月アラスカにミサイル迎撃実験場基地を作る予定だそうです。 地球環境だ けでなく宇宙環境破壊を大国は考えているようですね。 そんな国が地球を見捨て て、月や火星に住めるように計画を進めているのかと思うと、人間はなんと愚かなも のだろうと思いますね。 そのうち、人類は月を捨て、火星を捨てて、宇宙を流浪 する日がくるのかもしれませんね。 法華経には、地球こそ修行の場所であり、地 球を仏の国にするように説かれています。 全世界の人々が「かけがいのな い地球」であることを、本気で考えてほしいものです。 |
| -30日- |
| 身延山で布教研修所が開設されています。 毎年開催され ている六ケ月の研修。 35歳までのお坊さんで、10名しか入所できません。 今 年は北海道から九州まで全国から選ばれた人たちが研修していました。 私は一日 講師で、昨夜帰ってきました。 今の日本には精神的指導者が必要な時代ですから、 研修生に期待するところが大です。 しかも、宗教的な教養は皆無に等しい時代に なってきましたから、ただしい仏教的な物の見方や考え方を是非伝えて、本当の人間 としての生き方を指導していく原動力になって欲しいと思っています。 リンク先の研修所 に研修生の自己紹介が載っています。 ちょっとのぞいてみてください。 |
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