京都日蓮宗青年会(京都一部:杉山佳裕委員長)では8月19〜22日、丹後 妙源寺(京都二部:藤崎一明住職)を会場に第32回少年少女のための修養道場『ブッダ・ポッターと誓願の石〜妙法使い臨海学校へようこそ〜』を開催した。
今回は「誓願〜私たちの誓い」をテーマとしながら、魔法使いの子供が主役の人気映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の世界観をモチーフに、映画の中で魔法を勉強する子供達を「妙法」を勉強する子供達に、魔法をいろいろなプログラムに置き換えて進行していった。
● 一日目
参加者は小学二年〜中学三年生36名、高校生以上のお手伝い(おめざめ倶楽部)8名、青年会員14名。移動中のバスの中では出発時に一人一人撮影した自己紹介ビデオを上映して班分けが行われるなどして盛り上がり、妙源寺到着後開場式、仏前での作法「妙法使いの心得」の講議。その後班ごとに分かれて三日目の夜に上映するビデオ劇「日蓮聖人立教開宗」(演じる術)の撮影に取り組んだ。夕食後は仏伝「お釈迦さま
の誓い」の講議をしっかり勉強。その後はおめざめ倶楽部による寸劇、ゲームで楽しい時間を過ごした。
● 二日目
朝勤、清掃、朝食の後は祖伝「日蓮聖人の誓い」の講議。その後「ブッダ・ポッター」の世界観を設定したアドベンチャーハイキング。班ごとに指示文に従ってオリエンテーリングを楽しみ、海岸で各自が見つけた「誓願の石」を拾い持ち帰った。
楽しみにしていた海水浴「素もぐりの術」は台風の影響の高波のため、近くの川での遊泳に変更となったが都会とは違うきれいな川の流れに子供達も満足した様子であった。
夕食後は唱題行「心を見つめる術」足の痛みを堪えながらも一時間の修行。その後、各自で製作したペットボトル製の灯籠で灯籠流し。初めての体験に「すごく感動した!」という子も。
子供達のお楽しみ、夏の定番の花火大会は「炎の術」として実施。大いに盛り上がった。
● 三日目
杉山委員長の講議「私たちの誓い」では子供達に「誓願」をわかりやすく伝え、昼食は青年会員が切り取った竹を組んでの「流しそうめん」に大はしゃぎ、高波のため前日に続き川での遊泳後は藤崎住職の御厚意により参加者全員を七月に完成したばかりの温泉施設に招待していただき、海の見える大きな露天風呂に一同大喜びした。夕食は境内を借りてのバーベキューを楽しみ、初日より班ごとに分かれて撮影を続けていた「日蓮聖人劇」の上映会を実施。これは青年会員の手による一つのシナリオをもとに班ごとにビデオカメラを用意して撮影していたもので、同じシナリオながら班によって人形劇風、サスペンス風、映画風などの違いがあらわれ、一同大爆笑の場面もしばしば、非常に楽しいものとなった。
その後本堂内で「光りのつどい」キャンドルサービスが厳かにおこなわれる中、全員で「私たちのちかい〜人を助け 人の力となって明るい社会を作る人間となることを誓います。親切で礼儀正しく 人を愛する人間となることを誓います。 素直で明るく 楽しい家庭を築くことを誓います。 強く正しく 温かな心の持ち主となるよう努力することを誓います。」と誓いをのべた。
● 最終日
朝勤、清掃、朝食後は「私たちの誓い」を題に感想文。一時間の唱題行を修行。これは本年が第33回忌にあたる無名童女(京都日蓮宗青年会の修養道場開催のきっかけとなった)の追善の意味を込めたもの。その後修了式、全員に修了証と青年会員によって磨かれた各自の「誓願の石」が手渡され、京都市内に移動、到着後解散となった。
参加した子供達からは「来年も絶対来る!」「今度はこんなことして!」「来年は10日間やってー!」との声がきこえ、青年会員は嬉しい悲鳴をあげることになった。
杉山委員長は「本年の修養道場は子供達の興味を引く内容を盛り込みながらもその実は”修養”色を薄めることのないプログラムでの実施となった。近年、参加者の減少に悩まされていた中、稀に見る参加者があり、道場終了時に配付し回収したアンケート(子供用・父兄用の二種類)によると参加した子供達はもちろん、帰宅後、子供達の少し成長した生活を見た父兄にも喜ばれるものとなった。
あくまで、寺院を中心にした青年僧侶の活動をおこなってこそ本会の修養道場。一般のサマースクール等で体験できる内容では我々日蓮宗僧侶が行う意味がないのではないか、”修養”色を薄くすることで参加者の増員をはかる安易な手法には疑問を感じる。」とのべた。